【コーヒー】ドリップのコツ。自宅で初心者が失敗しがちなポイント3つ
最近は、フレンチプレスの流行も落ち着いてきてやはり自宅でもドリップをする人がまた増えてきた様子。
ドリップコーヒーとはなかなか奥深いもので、せっかく有名なカフェから豆を買ってきたのに、ウチで淹れたら全然美味しくない!ということも初心者にはザラです。
特に、感度の高い人ほどハマりやすい浅煎り豆なんかは、買ってきたばかりなのに膨らまないし、酸っぱー...なんてことも。(経験)
初心者の方は、ドリッパーはどれがいいとか、ケトルはハリオのV60じゃなきゃとかついついかっこいい器具へのこだわりが出てしまいますが、まずそれなりに美味しいコーヒーを入れるレベルに到達するには、ほぼなんでも良いです。
気にするべくは、それ以外です!
今回は、ウチでドリップをするときにハマりやすいミスを3つほどチョイスしてみました。
前提としては、ドリッパーなどの器具と、きちんとメッシュが決められるミルを自分で持っていること。挽く時間でメッシュを決めるミキサータイプのミルは安定しないので買い換えた方が良し...
豆はもちろん、焙煎から日の立っていない物が好ましいです!
では行ってみましょう。
これさえ守ればドリップマスター?初心者向け失敗しがちポイント3選!
ドリップのコツ その1 豆の量はきっちり測ろう
コーヒー豆を挽く前に、まずは豆をキャニスターからすくい取って豆の量を測るわけですが、初心者さんによく見られるのはスプーンを目安になんとなく量を決めること。
これは豆の量が安定しないので、やめた方が良いです。
コーヒーの豆は、豆の種類や焼き具合(焙煎度合)でサイズや重さが全く異なります。
そのため「このスプーンは約12gですよー」と謳っていても、浅煎りのエチオピアをすくってみると14g入っていたりとか、深入りのマンデリンはたった9gだったりとかします。
「量なんて...」という方は非常に多いですが、豆の量が1g違うだけで味は全く違ってきます。
「アホか」と思った人ほどきちんと計って試してみると良いです。
私は、一人分200gを抽出するときは18~20gの豆(シティ〜は17のときも)を使用しますが、16gの人や22gの人もいますので、きっと好みなのでしょう。
個人的には、小数点以下が測れる必要まではないと思っています。
はかりは電子の安いものが良いでしょう。
こだわりたい方は、ハリオからドリップ用のスケールが販売されています。
よくカフェで使用されているのも見ますが、やはりスタイリッシュです。
ドリップのコツ その2 コーヒー豆の挽き具合は”粗め”から
これは個人的になのですが、メッシュ(挽き具合)は粗めからスタートするのがオススメ。
初心者さんがやりがちなのは、かなり細挽き(細かい)にしてしまって酸っぱくなったり収れん感があったりしてしまうこと。
なんだよコーヒーまずいじゃん...となってしまうのはとっても悲しいので、これを改善したい。
そこで、粗めからスタートすることで、最初は薄かったり苦味しかなかったりしても、不味くて飲めないなんてことは回避しやすいのです。
メッシュ合わせは、粗めから初めて、ちょっとずつ細かくするとそのうち「おっ」というポイントがあるはず。
もちろんドンピシャな挽き具合は豆にもよるのですが、私は種類によってそれほど調整はしていないです。
一回当たってしまえばそれなりに安定した美味しいコーヒーが淹れられます。
(余談ですが、エスプレッソの場合は超シビア。毎日何回も調整するバリスタも少なくないのです...)
目で見て、米粒の半分くらいの大きな粒が混じっている状態からスタートすると、何回か細くすれば美味しくなるはず。
私個人的には、中挽き〜ちょい粗くらいがバランス良いと思っています。
当たり前ですが、細引きだと濃く、粗挽きだと薄く出やすいので、豆の量とセットで調整してみましょう。
ちなみに、ミル選びで困っている方にはこの2つが個人的テッパン。
泣く子もだまるナイスカットミルは微粉も少なく、ドリップ専門で始めたい人は迷わずこれ。見た目もおしゃれなの。小規模カフェで使用している人もいます。
私が愛用しているVARIO-Eはなんと40段階というメッシュ調整機能。家庭用には十分すぎますし、エスプレッソにも行けるびっくり商品。ナイスカットミルより安い。ただしグラインダーなので微粉はちょっとある。 付属のカップは取ってしまうが良。
Melitta(メリタ) バリオ コーヒーグラインダー 【エスプレッソからフレンチ・プレスまで40段階調節可能】 VARIO-E
- 出版社/メーカー: Melitta (メリタ)
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ドリップのコツ その2 温度計を買うべし
これが大本命。
コーヒーを人にふるまうとよく聞くのが、
「温度計?湯温まで測ってんの?」
というやや引き気味のセリフ。
いやいや。お湯の温度が一度違うだけで全く別モンやで。
「アホか」と思った人ほど試してみるべきです。マジで。
そして、私は初心者の方がハマる一番の要因はこの温度であると思っています。
試しに、
シティロースト以降の豆は80℃程度まで落としたお湯でじっくりゆっくりドリップしてみてください。
豆の品質がよければ飲みやすく、苦味が抑えられて甘みを十分に引き出した優しいコーヒーになります。
ハイローストなどの浅煎り豆は85~86℃で蒸らしをほとんどせず、ジャージャーと早くドリップしてみてください。
フルーティーな酸味が全面に出た、非常にスパイシーな楽しいコーヒーになるはずです。
コーヒーの、抽出温度に関する考え方は単純で、
温度が高い:苦味も酸味も出やすいため、じっくり抽出すると苦かったり酸っぱかったりしやすい。
温度が低い:苦味も酸味も出にくい。ただし酸味よりも苦味や甘み(香り)の成分が遅く出るため、じっくりドリップでそれらを引き出せる。
これを覚えておくと、比較的どんな豆でもいい感じのトコロを引き出してあげれます。
ケトルで沸かした直後のお湯は95℃程度の高温。
それをドリップポットに移すと87〜90℃あたりまで落ちます。
初心者の方はこの状態で抽出しがち。
温度が高く、しかもぽたぽたじっくり抽出してしまうので、妙に派手で飲みにくいコーヒーが出来上がってしまうのです。酸っぱかったりエグかったり。
ドリップポット直火でお湯を沸かして、すぐに抽出する人はもっと派手になります。
ちょっとマニアックな話になりましたが、要するに温度計を買うべし。
デジタルのやすいものがいいでしょう。
アナログのものは格好いいのですが、正確に湯温を測ることができないのでオススメしません。私も最初はアナログ買いましたが...
まとめ
上記の3つを覚えておけば、ウチで美味しいコーヒーを飲むことは難しくなくなるでしょう。
温度計やはかりは、多少お金はかかりますが本当に違いがわかってくるようになりますので、導入してみることをオススメします。
多分、この記事を最後まで読んだ方は結構なコーヒーオタク素質があるでしょう。
こうしてどんどんコーヒー沼にハマっていくんですよ。貴方もね。ふふふふふ。
ぜひ、ウチコーヒーをもっと楽しんでいきましょう!