セルフブランディングについて学ぶ。船橋珈琲フェスティバルに行ったときの話
もう三日くらい一歩も外に出ていません...くまがいです。
結構前の事になるのですが、総武線沿い、千葉県は船橋にてコーヒーフェスティバルなるイベントがあったので行ってみました。なんだかいろいろ考えさせられました。
そこでのんだコーヒーを飲んで感じること、カフェの出すコーヒーの味は東京と一部の都市部、その他で分化が進んでいるんではないか?ということでした。
船橋珈琲フェスティバルとは
「船橋をコーヒーの町に」というコンセプトで店舗が集まり、小規模ながらもイベントとして盛り上げようとしたイベント。
もともと船橋はコーヒーが盛んと言えるようなイメージがありませんでしたが、最近は「KAKUYA COFFEE STAND」や「MAGOME COFFEE PROJECT」など精力的なお店の出現で盛り上がっている(ように見せるのがとても上手?)ようです。
船橋珈琲フェスティバルで感じたコーヒー
船橋珈琲フェスティバルで飲んだコーヒー、もちろんお店によって方向性がかなり違うのですが、全体的に都内のイベントなどに出店しているカフェと比較すると、全体的に苦みの前面に出るものでした。
基本的には苦みを引き出したその上で、コーヒーの個性を出そうとしている。そんな方向が多いように感じました。
前述の「KAKUYA COFFEE STAND」や「MAGOME COFFEE PROJECT」は豆の個性を出しつつも、あくまでもコーヒーらしい苦みやコクを最前に出すような方向性。
比較的歴史の古い「喫茶いずみ」さん(なぜか呼び捨てにしちゃいけないふんいき)のコーヒーは、昔ながらのゆっくり入れるドリップ。
いずみさんのブログは情報量が膨大なためお世話になっています。
コーヒーの旨味を最大限すべて引き出すように抽出している印象でした。これは美味い。
印象的だったのは、「BROWN SOUND COFFEE」。
さかもとこーひーの豆を使用しているという同店。
抽出方法が独特で、紙コップ一杯に対して12g(たしか)を使用。
極細挽きにして86℃(たしか)のお湯をV60ドリッパーの中心にしか注がない。
豆の成分を極力引き出すため、少なめに極細。
理論はわかりますけど、両極端。薄くてえぐみが...
船橋ローカルコーヒーはサードウェーブ否定派?
要するに、船橋で飲んだコーヒーは、浅煎りで酸味を強調したコーヒーが少ないのでした。
上記の店舗の多くはブルックリンやカリフォルニアを彷彿とさせるインテリアデザインで若い子向けなのですが、コーヒー自体は今までのそれとあまり変わっていないのです。
コーヒーに変わることが必要なのか?と言われてしまいそうですが、世界レベルで進んでいるストリームに自ら逆行していることは良いとは思えません。
ワールドバリスタチャンピオンシップやカップオブエクセレンスといったストリームに乗っかっているのです。すでに日本は。
そんなご時世に、「日本のトップバリスタが集まって」やる船橋珈琲フェスティバルのコーヒーがあれってのも、どうなんだ?
以前、「MAGOME COFFEE PROJECT」の店長さん?から、「サードウェーブとかって酸っぱいじゃないですか。おいしくないですよあんな生焼けの豆」とお聞きしたことがあります。
もちろんそういった考え方があったしかるべき。
ですがそれを集めてイベントして、これがトップクラスって...ねえ?
しかもまるで船橋が実はコーヒーの中心地だったみたいなブランディング。
ブランディングは大事、でもローカルのそれをまるで日本の先進のように扱うのは疑問
です。
飲んでいる側はこれが最高のコーヒーで、この人たちはすごいんだ!と思う。
そうすると、いざサードウェーブものを飲んだときに「まずい」ってはっきり言ってしまうようになってしまうでしょう。
なんだかなあ。
ちょっと無理にブランドにしすぎじゃないかなあ。
まあでも、ローカルコーヒーが盛り上がるというのもとっても楽しそうですけど。
とりあえず、ほかの方向性のコーヒーを否定することだけはやめて頂きたい。