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クマザッカ

モノオタクの魅力紹介ブログ。コーヒー、ファッション、自転車の品揃えが良いです。

ダイアコンペのMX-122はVブレーキには使わない方が良い

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出典:ダイアコンペ公式

 

日本が誇るオールドスクールなパーツメーカー「DIACOMPE」。


大阪の「ヨシガイ」というメーカーが展開しているブランドで、自転車のブレーキ周りパーツが代表的です。


全体的にクラシカルなデザインの製品が多く、特にピスト乗りやBMXライダーに支持されてきたという経緯があり、またブルーラグやgrumpyでも取り扱われることで一層、
「おしゃれ感のあるパーツ作ってるイメージ」が定着。

 

痒いところに手が届くラインナップも相まって、僕もかなり好きなメーカーなのですが、

 

そんなダイアコンペの人気製品の一つに、MX-121/MX-122があります。

 

 

 

 

 

ちょっとノスタルジックなのにストリート感のあるデザイン、程よくチープな質感にもっと魅力的な価格で、一部のクラスタに非常に人気のあるレバーです。

 

 

実は最近、僕はオールドMTBとBMXへの関心がものすごいのです。


先日ふと思い立って、パナソニックの古いATBフレームを購入してバラ組しました。

そのフレームにはVブレーキの台座が付いており、わざわざカンチにせずともそのまま組もうと思い。その際、「これだ!」とMX-122をインストールしたのですが、その時の様子をレポートします。

 

 

ダイアコンペのMX-121,122はVブレーキには使えなかった

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収まりは良いが、ぐにゅぐにゅだった

いや、厳密に言うと「使えはした」んですが、グニュグニュした握り心地で安心感がなく、すぐに外してしまいました。

(Vブレーキの宿命ではあるが)調整も面倒だし、大人しくVブレーキ用レバーを購入した方が安全だし、変に調整で悩む必要がないと思います。

 

MX-121,122はキャリパーブレーキ用レバーだった


MX-122をVブレーキに使った時の「ぐにゅ」感は、タイコまでのリーチと引しろによるものだと思われます。

 

調べるまで知りませんでしたが、MX-122はキャリパーブレーキ用のレバーで、Vブレーキは推奨されていません。

 

キャリパブレーキ用レバーとVブレーキ用レバーでは、レバーを引いた時の、
「目一杯握った時に、ワイヤーをどれだけ引っ張れるか」


「同じ引しろの場合のワイヤーを引っ張る力の強さ」
が異なります。

 

MX-122の場合は、前者はブレーキシューとリムの距離、ワイヤーのテンションをしっかり調整することで解決可能(ただしめんどくさい)なのですが、後者の影響による「ぐにゅ」感は解決不能です。

 

Vブレーキレバーを1センチ引いた時のブレーキシューの移動距離は、

キャリパーブレーキレバーを1センチ引いた時の距離よりもやや長い傾向があります。
これはレバーの可動部分とタイコ固定部分の長さの違いによるもので、Vブレーキの方がこのリーチがちょっとだけ長い。

 

つまり、Vブレーキレバーではちょっと引いただけで「カチッと」リムに力を加えられるのに、MX-122ではちょっと当たるだけ、という状況になります。その後に頑張って握り込んでも、ちょっとずつしかシューが動かないため「ぐにゅっと」した感触になってしまうのです。

 

結局のところ引きしろの問題でもある(雑)なので、ミニVだったらMX-122でも引けるのかもしれません。

 


ダイアコンペにもVブレーキ用レバーはあるんだが…

 

 

ちなみに、ダイアコンペのこの辺りのシリーズでもVブレーキ用レバーはあるようです。(ダイアコンペのWEBサイトは非常に見づらいのでamazonリンクにて)

 

しかし、MX-121系とちょっと経路が違う…MTB感が強くて好みではないな…
Velo orangeのグランクリュ↓はデザイン最高なんだけど値段がね… 

 

 

低価格帯だと(正直ちょっとダサいが)にプロマックス()あたりが無難でしょうかね?

 

 

誰か、安くてイケてるVブレーキレバーを知っていたら教えてください。

 


まとめ:MX-121,122でVブレーキを引くのはやめましょう

僕が無知だっただけで、MX-121,122は文句なしでサイコーな製品です。これがついているだけでカッコよく見えるとすら思っています。

 

クッソ…BlueLugのブログで、MX-121でVブレーキを引いている画像を見たような気がしたのだが…あれはカンチだったのか…?カンチなら引けるのか…

 

 

という訳で、自転車パーツはギアやハブだけでなくブレーキ類の互換性も結構複雑ですので、MX-121.122を自分でインストールしてみたい人はご注意を。

 

必ず、専門ショップに聞くか、最低限実績をチェックしてから取り組むようにしましょう。

 


※この記事は個人の感想によって書かれています。記載事項によって起きた事故や損害については責任を負いかねます。自転車いじりは自己責任で行いましょう。