Iphone水没ラーメン〜データ復旧までの17時間
飲み会のあと、コンビニで弁当やらカップラーメンを買ったことがないという男性はほとんどいないでしょう。
その日、そんな大多数の若い男性と同じように、飲み会の後最寄りの駅すぐのコンビニに寄り、カツオのシッカリ効いたカップラーメンを購入しました。
家に付き、シャワーを浴びてお湯を沸かし、ぐだぐだとラーメンを食べたのち、ぐだぐだとiphoneでネットサーフィンを始めました。おそらくヤフオクでも見ていたのでしょう。
やがてiphoneはするりと手から滑り落ち、カツオ出汁の効いたスープに飛び降り自殺をしたのでした。
ここから、僕がモバイル端末を完全復旧するまでの長い物語が幕を開けたのでした。
Iphone6がラーメンに水没してから復旧までの一部始終
まず、Iphone6が没したのはこの中。
MEGAカツオ 荒ぶる中華そばでした。
通常、Iphone水没の助かりやすいケースとしては、プールや水道などの真水に近い液体に落とす場合と言われています。
味噌汁に落とすと即死しやすいというので、MEGAカツオ汁はIphoneにとって死地に他なりません。
Iphone水没直後:ホームボタンが効かなくなる
水没直後、ケースを外して本体を拭くとホームボタンが効かない。
再起動するとパスコードを入力することができたので、ホームボタンの端子あたりだけ水分が侵入しているのだろう。乾くのを待つしかない。
ひとまず基盤が生きている様子なので一安心し、そのまま眠りにつきました。
Iphone水没翌朝:電源がつかなくなる
普段、朝起きてまずはスマホを見てメールチェックをする癖があるのですが、この時点でIphoneは電源自体がつかなくなっていました。
軽く漏電が起きて電池が切れてしまったのだろうと考え、充電器につないでみます。
※注意:これは死亡率が上がるので絶対にしない方がいいそうです。
数分経ってから電源を入れ直そうとしましたが、無反応。
バッテリーがショートしているのか、端末裏側が熱くなってしまっていました。
ホームボタンデコピンで反応あり〜リンゴループへ
ここまでくると、いざ復旧したとしてもこの端末を長く使うというのはちょっとアレです。
新しい端末を買うことに決め、このIphone(MEGAカツオ)はバックアップが吸い出せる状況まで復旧させようと決意。
なんとなくググってすぐに出てきた「ホームボタンデコピン」をしてみました。
やってみると一発でなんと反応が。
画面にはリンゴマークが出てくるではありませんか。
これは進歩だぞ!と喜びもつかの間、画面にリンゴマークが表示されては消え、表示されては消えの繰り返し。
ググってみると、「リンゴループ」という現象らしい(しかしダサい)。
リンゴループに陥っているIphoneは、電源自体は付いているためディスプレイや基盤は無事な可能性が高い。しかしソフトウェアが破損している可能性があるとのこと。
実際の映像がこちら。
ITunes接続〜リカバリ失敗〜業者へ
電源へは接続できたので、バックアップが取れるかどうかPC(MAC)へ接続。
ITunesを立ち上げてみるが、認識しない。
どうにかリカバリモードで立ち上げ直し、ITunesからリカバリを実行するが失敗。
その後初期化を勧められる。
この辺りで、自力での救出は困難と判断しました。
業者へ持ち込み、データのみ復旧してもらうのをゴールに設定、業者へ駆け込んでみました。
Iphone水没修理 業者1:クイック
まず相談したのは「クイック」。
激安を謳っていたので、データ復旧までの最低限のみこなしてくれると思い、見積もりをお願いしてみました。
すると、店員のお姉さん(怖い)曰く、
「ラーメンイッたんなら、基盤の洗浄が必要。バッテリーがショートしていて危険だから、洗浄にはバッテリー交換も必須。つまり10,000円コースですね。」
とのこと。
うーん。高い。
バッテリーの交換が6,000円近くで、うまくそれに誘導されている様な気がする。
「内部の乾燥作業にバッテリー交換はいらないですよね?」と聞くと、
「作業順序的に必要な感じですかね。」
と、釈然としない回答。
考えますと行って店を出、次に駆け込んだのはこちら。
Iphone水没修理 業者2:SmaPla
SmaPlaさんという業者。
こちらは単純明快でクソ高い。
データサルベージのコースがあり、これは30,000円近いとのこと。
んなアホか、と店を出て少し情報収集をします。
スマホがないので近くのスタバに逃げ込み、wi-fiを確保してリサーチ開始です。
すると、あるではないですか。
Iphone水没修理 業者3:あいさぽ
スマホ基盤洗浄のみなら1,000円、それで復旧すれば4,980円という業者さんを発見。
それがこちら。
結果としてはここが救世主でした。
持ち込んでみるとすぐに基盤洗浄のみの料金と注意を伝えられ、
「結局は開いてみないとわからないので、乾燥作業だけしていじってみますね」
と。
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3時間ほどのち(この間表参道AppleStoreにてIphone7を購入)、受け取りに行ってみると、
「なんとか付いたみたいです。
ただし、ホームボタンの挙動は安定しませんので、アクセシビリティの設定(ホームボタンを画面上に仮想的に配置すること。ホームボタンが死んでいても端末操作ができる様になる)だけしときました。
あと、画面上部にシミが残っています。
ダメージがどの程度あるかもわからないので、この端末を使い続けるのはオススメできません。」
なんと!データが復旧しました!
クリフダイビングよろしくMEGAカツオにスキューバさせられ、通電など数々の死亡フラグをことごとく踏まされたIphoneが復活したのです。
早速自宅に戻ってITunesにバックアップを行い、新しいIphone端末にデータ移行を行うことができました。
(これも壮大なトラブルを孕んでいたのですが、その記事はまたの機会に。)
Iphone水没からデータ復旧するまでのまとめ
まとめてみると、こんな感じです。
・やったこと(赤字:やってはいけないとされていること)
1.MEGAカツオに水没
2.素早く拭き取り、乾燥のため一晩放置
(可能ならなるべく早く業者へ持ち込むが吉)
3.電源につなぐ
4.PCにつなぐ
5.ホームボタンデコピン
6.業者へ
7.復旧
結果としては、乾燥作業だけを素早く安価に行ってくれる「あいさぽ」さんがオススメということになりました。
ちなみに、現在もこのMEGAカツオフォンは動作していますが、ホームボタンは完全に機能しなくなってしまいました。
もしIphoneが水没し、端末はもう新調するからデータだけ吸い出したい!という人には参考になる記事ではないかと思います。
その後の様々な事件についてはゆくゆくまとめ記事を起こしたいと思います。
以上!