Cafe Obscura 野外コーヒーワークショップに参加してきました!
神田万世橋に、筆者がよくお世話になるカフェobscura(オブスキュラ)があります。
本拠地が三軒茶屋にあり、そちらで「野外で楽しむコーヒーの抽出作法」というややニッチな観点のワークショップが開かれるとのことで、趣味がアウトドアとコーヒーの私、参加してきました。
オブスキュラのオンラインショップより予約をします。
参加費は1500円。
時間は9~11時の、開店前時間前に店内にて開催されました。
参加者は幅広くて参加しやすい雰囲気だったObscuraワークショップ...!
参加者は男性が3人、女性が5人で、ワークショップの最大人数が15人とのことなので、こぢんまりな規模だった様子。
1人で参加している方がほとんどで、このワークショップの参加は5回目という人、自分ではコーヒーを淹れたことがないけどアウトドア好きという人まで。
男性の参加者2人は無口な方と、コーヒーオタクでずっと喋っているタイプでした。コーヒーはじめての人にポールバセットの弟子の話してたのはさすがに引きましたが、なんとも参加しやすい雰囲気。
和気あいあい、色々な抽出器具で遊ぶ会だった
開催地は店内ですが、窓を大きく開け、オープンエア状態。
あくまでも野外を想定して、ドリップポットはアウトドア用のケトル、お湯を沸かすのはガスストーブというコンディションで、ドリップ、エアロプレス、マキネッタ、クレバーでの抽出方法を教えてもらえました。
グラム数を測るはかりもアウトドアでは持っていないことが多いためメジャースプーンのみでの計測。
ミルはもちろん手挽きです。
ポーレックスとハリオのセラミックスリムが各テーブルに配置され、メッシュを探りながら進めて行きます。
↓
HARIO ( ハリオ ) 手挽き コーヒーミル セラミックスリム MSS-1TB
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- メディア: ホーム&キッチン
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筆者は、電動のグラインダーを買う前はハリオのセラミックスリムを使用していたので、使い勝手は慣れたもの。
しかしメッシュまではちょっと…
トルココーヒーのような液体を抽出してしまい、普段いかに機械に頼っているかを思い知らされることに。それについては後述。
クレバードリッパーでの抽出は騒がしく
まずは手馴しにクレバーでの抽出。
クレバードリッパーとは、コーヒー豆をお湯に浸して一定時間を置き、
カップの上に置くと勝手に抽出液が落ちるという簡単高性能な抽出器具です。
オブスキュラでは「本日のコーヒー」等はこれを使って抽出しています。
使用したのは浅煎りのケニア。
中挽きの豆をドリッパーに入れてお湯を注いで待つのみ。
問題はメッシュ調整で、ちょっと挽いてみて調整しようということに。
というわけで、極細から極荒までの豆のミックスが出来上がりました。
同じ卓のみんなで笑いつつカップに落としてみると、なんともバランスよく抽出されて美味しいのでした。店員さんもびっくり。
1番荒いところなんて豆の8分の1くらいのサイズでした。笑
奥深きメッシュの世界。笑
エアロプレス、初挑戦、そして事件
なしくずし的に筆者がエアロプレスで抽出することに。
元がアウトドア用だというエアロプレス。
絶対買います。
クレバーの多次元メッシュ作戦にて、ミルのダイヤルが超粗挽きになっていたのでテキトーに(これが問題だった)メッシュを細くし、おしゃべりしつつガリガリ。
少し挽いたところで、極細になっていることが発覚。
またテキトーにちょっと荒くしてガリガリ。
いざ挽き終わると、やっぱり細い!笑
店員さんに「これ、さすがにまずいっすか…」と聞いてみると、
「大丈夫なんじゃないですかねぇ…」という答え。
インヴァートの状態で湯を注ぎ、いざひっくり返すと、
じゃばじゃばじゃばj
!?
押してないのに全部ポットへ。(驚愕)
何故。
もはや意味はないが注射器は押し込みました。
店員さんと、フィルターの蓋が甘かったのかなあとか、メッシュがやっぱり…とか考察。答え出ず。
みんなに慰められる。筆者涙目。
「トルココーヒーじゃねぇか。」と筆者が言うと、ロシア出身の女性が衝撃の一言
「なんだかナツカシイ味ですよ」
聞いてみると、ロシアは基本的には紅茶の国だが、コーヒーの伝統的な飲み方はトルコ式らしい。
小さなポットに極細挽きの豆をぶち込み、水を入れて沸騰させる。その上にティッシュのような紙を乗せて微粉を吸着し、残った上澄みを飲むのだそうな。
ロシアでも地方によって異なるそうだが、彼女はサンクトペテルブルク出身だそうなので、地方ではもっと根強く残っているであろう。
トルコ・コーヒー(トルコ語:Türk Kahvesi - テュルク・カフヴェスィ 英語:Turkish coffee - ターキッシュ・コーヒー)は、コーヒーの淹れ方の一種。水から煮立てて、上澄みだけを飲む方法である。
勉強になりましたね。さあ次、とごまかしてマキネッタを試します。
実ははじめてのマキネッタ
またしても筆者がメッシュを調整して、マキネッタを試すことに。
マキネッタとは、直火で湯を沸かし、蒸気をコーヒーの層に通らせることで圧力をかけつつ抽出する器具で、どちらかというとエスプレッソに近いコーヒーが入る。
苦そうだけどやってみましょうかと、あえてのタンザニアをチョイス。
挽き目は少しずつ見て、細挽きに。
エスプレッソのメッシュよりも荒く、ドリップのメッシュより細くの調整が難しいが、なんとかうまくいったようで美味でした。
タンザニアには珍しい、バニラ系のフレーバーを感じました。
少しだけ加水してアメリカーノのような呑み方もアリです。
先述のロシアン美女の、イタリアの友人がみんな持ってたから、自然と自分も普段マキネッタを使っているという話が非常に興味深かったです。
く「イタリア人はマキネッタ洗わないって本当なんすか?」
ロ「ホントなんです。水ではユスグけど洗剤は使わない。だから見た目はケッコー汚いの」
く嫁「ほへー。味が染み込むってやつだ。オシャレだし可愛いしなんかいいですよねー。」
ロ「そうデスねー。最近はカフェラッテ用のヤツも出てて、ウシ柄なんですよー。フランスの友人がミルクで抽出したのを飲んダコトアリマス。結構オイシイ。かわいデスしインテリアっぽい。イタリア人からは不評らしいけど」
一堂「へへー」
プレゼントなんかにはいいねーなどと結構盛り上がりました。
微粉は残るし、マウスフィールはやや劣りますが、ブラジルなどの甘さがウリの豆だとバランスよく美味しそうでした。
最後に、アルミケトルでドリップをしてみる
豆はインドネシア。
皆珍しがっていたが、所謂マンデリンの仲間みたいなもので、酸味がなくハーブやスパイス系の香りがあります。
オブスキュラのインドネシアは結構好きで、店員さんは「スパイシーな」とプロファイルしていましたが私はセージなどのハーブに感じました。
ドリッパーはハリオのV60。
問題のアルミケトルはおそらくユニフレームのもの。
沸かしてそのままドリップをしますので、温度管理は難しそうです。ただアウトドアでは標高が高い場合もあるため、沸騰したままの温度が抽出にちょうど良い温度になる可能性もあるな、と思いました。
ただ。
水が口を伝ってまあ溢れること。
普通に注ぐ分なら問題ありませんが、点滴するような場合はほとんどこぼれます。
ありゃ改善の余地があるな、と楽しい気分に。
ドリップを担当したのはカミサンで、実は初ドリップ。
普通に上手で焦りましたが、美味しかったから許す。
これにて抽出器具を一周しましたが、余った時間で好きに使っていいとのこと。
せっかくなのでエアロプレスに挑戦。
うまく抽出したできて、みんな美味しいと言って飲んでいたのですが、今ひとつ物足りない。
フレンチプレスと同じで、味がフラットにたくさん出る分、その閾値が分かり辛いのです。
マニュアルよりやや多めの豆を使うと美味しそうだと感じました。
余談ですが、
はじめてエアロプレスを飲んだのが今は亡きThe coffeeshop鎌倉店だったのでした。
当時は薄くて美味しくないと感じました。
味音痴なのかもしれません。
最後に挨拶して、解散
店員さんより、いつもは座学ちっくなことをもっと長くやりますが、今回は野外で、という趣旨ですので自由に楽しくやってみました、とのお話。
和気あいあいと非常に気軽に、また店内やテラスの雰囲気がとてもよく、充実した癒しの時間となりました。
まとめ
また機会があったらふらっと行こうかなと思っています。
お土産のケニアとニカラグアも美味しくいただきました。
開店中もとっても静かで、優しい光と遠くの喧騒が非常に心地よいことを知っています。
家からとっても遠いけど。
オブスキュラの方々、参加者の皆さん、ありがとうございました!
またどこかでゆるりとできますことを。多謝!