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クマザッカ

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なぜLAMYのsafariが私にとって名作なのかを考える

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 出展:http://www.lamy.jp/safari.html

 

ここ最近、またLAMYのsafariというペンを持ち歩いている。

 

LAMYはドイツの筆記具メーカーで、文房具にちょっとでも興味がある人であれば必ずと言っていいほど知っている名前である。

ドイツの歴史的なプロダクトデザイン教育機関”バウハウス”の影響をモロに受けたデザイナーによって作られたペンの数々は、モンブランウォーターマンなど高級筆記具メーカーのプロダクトとは一線を画す、実用品としての魅力がある。と思っている。

 

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) サファリ ブラック L17-EF 両用式 コンバーター別売 正規輸入品

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) サファリ ブラック L17-EF 両用式 コンバーター別売 正規輸入品

 
LAMY ラミー ボールペン 水性 サファリ イエロー L318 正規輸入品

LAMY ラミー ボールペン 水性 サファリ イエロー L318 正規輸入品

 

 

 

 

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その中でもsafariは、"2000"と並んでファンが多い。

もともとは子供用のペンで、握りやすいよう三角形のグリップが特徴。

 高級ではないので、学生さんなども使っているのをよく見る普及品。

 

safariの値段は実売3,000〜4,000円程度で、高級とは言えないものの、実用筆記具としては高額な部類だろう。

 

 

私の場合はローラーボールを普段使いにしている。

はっきり言って、機能は100円のペンと大して変わらないのだが、私はこのペンがとっても気に入っている。

ノック式のものを以前使用していたが紛失、今度はキャップ式のものを買い直したほど。

 

 

コレクションするわけでもなく、高級品でステイタスなわけでもなく、特段便利なわけでもなく。はて、なぜこんなに気に入っているのか、ちょっと考えてみた。

 

 

LAMYのsafariはイイところはデザインと値段に尽きるのではないか

 

デザインはもちろんイイ。

 

機能性が美しさを生むというバウハウス的な考えに則り、余分な装飾はついていない。

単純に、クリップが付いていて、キャップを外せば文字が書けて、インクが替えられたりもする。

 

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こういう、筆記具などの嗜好品というものは総じて、「高級感」をデザインすることが多いと思っているのだが、safariの場合はプラスチックであることを強調したような、高級感とは程遠いデザイン。

多分、これがイイんだと思う。

 

そして、シンプルだが形状としての美しさを保持しているのがすごい。

オックスフォードの白いボタンダウンのような、それこそリジッドのジーンズやクロモリ製自転車のようなカジュアルなシンプルさは、見ていても、長年使っていても飽きない。いわゆるロングライフなデザインなのだ。

白シャツを眺めていても、ジーンズを朝履いても、見飽きることはなかなかないだろう。その感情に近い。

 

チープなプラスチックボディに、ロングライフなデザイン。これがイイ。

 

 

こなれた値段設定とそれに見合った感触もイイ

チープにロングライフ。これだけでは無印良品BICのボールペンで事足りてしまう。

 

前述の通り、実用品にしては高額だが高級品ではない、この値段と値段なりの感触がイイところなのではないだろうか。

アクリルのニット帽と、アルパカ毛のニット帽が違うように、

自動マシンで淹れたラテと、シアトル系バリスタが淹れたラテで異なるように、

わかりやすい”ちょっとイイ”の形状なのだ。

 

キャップを閉めた時や文字を書いている時のブレの無さは、1,000円以下のペンとは全く異なる非・低価格感がある。

これが2,000円以上のペンとなると、逆に高級感を求めてメタルボディで重量感があったりして温かみを感じないものが多い。

 

また、実用品としての良さも大きい。

 

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カバンの中に無造作に投げ込んでも許せてしまうし、ノートの端っこに多色ボールペンと一緒に引っかかっていても嫌な感情を持つ人はいないだろう。

 

 

これがモンブランの高級ペンだったらそうはいかない。机から落とそうものなら失禁ものだろう。

 

 

まとめ

私の場合は多分、

シンプルで飽きのこない形状

実用品に相応しいレベルの高級感

こそがLAMY safariに惹かれている理由だと思う。

 

考えてみれば私のモノの選び方の根幹は大体同じようなもんで、

まあまあ低価格だけど安くなくて、品質の良さが五感で感じられるモノに惹かれる。

遊び心があればもっといい。

 

とはいえ、最近激安モノばっかりを買っている。

こうやって定期的に自己啓発をしなくては、いつしかモノの良さがわからなくなってしまう。

モノ好きとして、思考を止めないでモノを見るようにしよう。

 

私は安物を買うほどお金持ちではないのだから...